相殺契約書の書き方〔雛形と例文〕

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相殺契約書【無料の雛形・書式・テンプレート】

相殺とは、簡単にいえば、対立する2つの債権がある場合に、これを対当な額で消滅させることです。本書式では、売掛金債務と預り金返還債務との相殺契約をあげましたが、そのような金銭債務にとどまらず、物品の給付を目的とする債務と金銭債務との相殺契約なども可能です。

相殺契約書のサンプル(見本)

相殺契約書

  ○○株式会社(以下「甲」という)と△△株式会社(以下「乙」という)は、相互に有する債権債務の相殺に関し、次のとおり契約する。

第1条(甲の債務) 甲および乙は、甲が、乙に対し、両当事者間の○○契約にもとづき、平成○年○月○日現在、下記の債務を有していることを確認した。
 買掛金債務   金○○○○○○円

第2条(乙の債務) 甲および乙は、乙が、甲に対し、両当事者間の○○契約にもとづき、平成○年○月○日現在、下記の債務を有していることを確認した。
 預り金返還債務 金○○○○○○円

第3条(相殺合意) 甲および乙は、前2条に掲げるそれぞれの債権債務につき、期限の利益を放棄し、本契約締結の日をもって対当額につき相殺することを合意した。

第4条(免除) 第3条の相殺の結果、甲が乙に対し有する第1条の買掛金の残額の支払債務は、乙においてこれを免除する。

  以上、相殺契約の成立を証するため、本書を2通作成し、各自記名捺印の上、各1通を保有する。

平成○年○月○日

東京都○○区○○町○丁目○番○号

甲 ○○株式会社

代表取締役 ○○○○ 印

東京都○○区○○町○丁目○番○号

乙 △△株式会社

代表取締役 △△△△ 印

相殺契約

相殺契約は、互いに有する権利義務関係を簡易迅速に整理したい場合において、とくに民法上の相殺ができない場合(たとえば、債権の目的たる給付の性質が異なる場合)に利用されています。