工事請負契約書の書き方〔雛形と例文〕

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工事請負契約書【無料の雛形・書式・テンプレート】

請負契約は、請負人が請け負った仕事を完成することを約束し、注文者が仕事の結果に対して報酬を与えることを約束する契約です。建設業法は、建設工事請負に関する契約条件を書面で明らかにするよう定めています(建設業法第19条)が、それは紛争予防のためであって、書面にしなくても、当事者の合意があれば契約は有効といえます。

工事請負契約書のサンプル(見本)

工事請負契約書

  甲山一郎(以下「甲」という)を注文者とし、有限会社乙川工務店(以下「乙」という)を請負人として、注文者・請負人間において、次のとおり建築請負契約を締結した。

第1条(目的) 乙は、甲に対し、下記の建物の建築工事を請負い、これを完成することを約し、甲は、これに対し報酬を支払うことを約した。
 ① 工事場所 東京都○○区○○町○丁目○番○号
 ② 工事名  宅地○○平方メートル
 木造亜鉛メッキ銅板瓦葺2階建ての建築工事一切
 (設計仕様は別紙のとおり)

第2条(工期) 工期は以下のとおりとする。
 ① 着手 本契約成立の日から○○日以内
 ② 完成 着手の日から○○日以内
 ③ 引渡 完成の日から○○日以内

第3条(代金)請負代金の総額を金○○○○円(消費税等○○○○円)とし、甲は、乙に対し、以下のように分割して支払うものとする。
 ① 契約成立の日  金○○円(うち消費税等○○○○円)
 ② 工事完成引渡時 残金○○円(うち消費税等○○○○円)

  上記のとおり、甲乙間で請負契約が成立したので、本書2通を作成し、甲乙各1通を保有する。

平成○年○月○日

東京都○○区○○町○丁目○番○号

甲 ○○株式会社

代表取締役 ○○○○ 印

東京都○○区○○町○丁目○番○号

乙 △△株式会社

代表取締役 △△△△ 印

工事請負契約書の報酬

報酬は仕事完成後の後払い(完成した物の引渡しを要するときはその引渡しとの同時履行)が原則なので、請負人は、それまで無報酬で仕事をしなければならなくなります。ですから、本書式第3条のように分割払いの取り決めをしておくことが必要になります。

その他の請負契約

ここでは、建築工事の請負契約を掲載しましたが、請負契約にもいろいろなものがあり、講演、運送、仕立、清掃などさまざまな業種の契約に活用されています。最近では、業務委託契約として契約書をつくる場合もありますので、そちらの方も参照してみてください。