会社が取締役に対して損害賠償を請求する(内容証明郵便の書き方と文例)

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会社が取締役に対して損害賠償を請求する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

取締役は会社に対して各種の義務を負っており、それに違反して会社に損害を与えた場合には、損害を賠償する責任が生じることになります。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

損害賠償請求書

当社の代表取締役である貴殿は、去る平成○○年○月○日、当社の取締役会の反対を押し切り、株式会社○○に対して4億円の融資を行いました。しかし、経営状態が悪化の一途をたどっている同会社は倒産するに至り、我社は融資額相当の損害を被ることになりました。貴殿の当該行為は、明らかに代表取締役としての善管注意義務に違反するものです。
したがいまして、私は、当社監査役として、会社法386条及び423条に基づき、貴殿に対して融資額相当の損害賠償を請求いたします。

平成○年○月○日

東京都調布市○○町1-1
○○○○株式会社
監査役 ○○○○  
東京都調布市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 文例では、善管注意義務違反という構成をとりましたが、忠実義務(法令・定款・株主総会の決議を遵守し、会社に対して忠実に職務を行う義務)違反という構成も考えられます。会社の定款に規定がある場合には、その条項を具体的に指摘するのもよいでしょう。
  2. 取締役のどのような行為が義務違反となり、どのような損害を発生させたのかを因果関係を明確にしつつ、具体的に記載します。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。