留置権にもとづき不動産の明け渡しを拒絶する(内容証明郵便の書き方と文例)

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留置権にもとづき不動産の明け渡しを拒絶する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

他人の物を占有している者がその物に関して債権を有している場合に、その債権の弁済を受けるまでその物を留置することができる権利が留置権です。これは物権ですので債務者以外の第三者に対しても主張できます(民法第295条)。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

通知書

私は、貴殿より平成○○年○月○日付け内容証明郵便にて後記不動産の明渡請求通知書を受け取りました。そのなかで、後記不動産は東京都練馬区○○町○○丁目○○番○○号の○○○○氏と売買契約を締結したことにより貴殿が所有権者となったことを理由としてあげられています。しかしながら、後記不動産を○○○○氏に売り渡したのは私であり、その時の売買契約によれば、○○○○氏が全ての代金を支払ったときに所有権が移転することになっています。○○○○氏は、代金の5000万円のうち4000万円しか支払いをしていません。
したがいまして、私は後記不動産につき留置権を有しており、貴殿の明渡請求に応じることはできませんのでご了承ください。

所在        東京都○○区○○1丁目
地番        ○○番
地目        宅地
地積        ○○平方メートル

以上

平成○年○月○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 占有している物に関して有している債権の内容を具体的に記載します。
  2. 留置権にもとづいて拒絶することを明示します。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。