取締役を解任されたことへの損害賠償の請求をする(内容証明郵便の書き方と文例)

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取締役を解任されたことへの損害賠償の請求をする【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

会社と取締役の関係は、委任に関する規定に従います(会社法330条)。民法の委任の規定によれば、委任者は、いつでも受任者との委任契約を解除できます。したがって、株主総会の決議によれば、任意に取締役を解任することも適法となります(会社法339条1項)。ただし、同条2項によれば、解任された取締役は、正当な事由がない限りは、会社に対して、解任されたことによる損害の賠償を請求できます。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

損害賠償請求書

私は、平成○年○月○日から貴社の取締役に就任してまいりましたが、この度、平成○○年○○月○○日開催の同社第○回定時株主総会において、何ら正当な理由も無く取締役を解任されました。
同社定款第○条において、取締役の任期は就任から○年と規定されておりますが、一方的な解任により、本年○月分より来年○月分までの報酬(総額○○万円)を得る機会を損失しましたので、貴社に対し○○万円の損害賠償を請求致します。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
山田花子 
埼玉県さいたま市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 文例は、解任された取締役から会社に対して損害賠償を請求する書面です。
  2. 記載すべき内容は、以下のとおりです。
  3. 通知人が当該会社の取締役であったこと
  4. 株主総会(日時を特定すること)の決議によって、正当な事由なく解任されたこと
  5. 解任により損害を被ったこと

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。