契約社員の雇用契約書の書き方〔雛形と例文〕

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契約社員の雇用契約書【無料の雛形・書式・テンプレート】

労働基準法が適用される労務供給契約を「労働契約」と呼びます。労働契約は、民法上の「雇用」に該当する場合が大多数ですが、概念上必ずしもそれと一致するものではなく、民法上の請負や委任などの形式をとったものである場合もあり得ますし、それらに分類できない労務供給契約の場合もあります。要するに、契約の名称という形式ではなく、被用者(従業員)が使用者の指揮命令の下で労務を提供して賃金を得るという実質に藩目した概念が労働契約です。本書式の契約は典型的な雇用契約であり、労働基準法が適用される労働契約です。

契約社員の雇用契約書のサンプル(見本)

雇用契約書

  ○○商事株式会社(以下「甲」という)と△△△△(以下「乙」という)との間で、次のとおり雇用契約を締結する。

第1条(合意) 甲は、乙を本契約に定める労働条件で雇用し、乙は甲の指揮に従い誠実に勤務することを約した。

第2条(雇用期間) 雇用期間は、平成○年4月1日から平成○年3月31日の○年間とする。ただし、平成○年4月1日より平成○年6月30日までは試用期間とする。

第3条(労働条件) 労働に関する条件は、本契約に定めるものの他、就業規則に定めるところによる。

第4条(就業場所) 乙の就業場所については、別に甲の交付する各辞令による。

第5条(誠実義務) 乙は甲の就業規則その他の諸規程に従い、誠実に職務に従事するものとする。

  上記雇用契約の成立を証するため本契約書2通を作成し、甲乙記名捺印の上、それぞれその1通を保有する。

平成○年○月○日

東京都○○区○○町○丁目○番○号

甲 ○○株式会社

代表取締役 ○○○○ 印

東京都○○区○○町○丁目○番○号

乙 △△△△ 印

雇用契約書のポイント

労働契約は、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、原則として1年を超える期間について締緒することはできません。これは、不当に労働者を拘束することを防止する趣旨です。ただし、研究職などの高度な専門的知識を有する労働者との労働契約や、高齢労働者との労働契約等については、例外として最長3年とすることができます。