期間の定めのない契約の解除通知に反論する(内容証明郵便の書き方と文例)

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期間の定めのない契約の解除通知に反論する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

貸主から賃貸借契約の解除を求めてくるということは、同時にその物件を使うために、準備を進めていることが考えられます。よって、まずは、拒絶の意思表示をきちんとすることが望まれます。文例は、この借主は、契約継続を希望しているので、解除通知に対して異議を申し伝えたもので、①明確に異議があること、②貸主側に正当事由が欠けていることを書くことがポイントになります。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

解除通知に対する異議申立書

貴殿より、平成○年9月1日付内容証明郵便にて、営業用店舗の賃貸借契約解除の通知を受けましたが、異議があるので申し伝えます。
貴殿は解除の理由として、「営業拡大のために必要なった」と説明されておりますが、貴殿は複数の店舗を所有しており、必ずしも当該物件が必要な理由は見当たりません。他方、私はこの店舗がなければ営業をすることが全くできない状況です。そもそも、貴殿が根拠とする契約書第9条4項は「やむを得ない事由がある場合に限り契約を解除できる」とあり、本件での貴殿の事情は右の「やむを得ない事由がある場合」に該当しないことは明白です。
よって、契約は継続されますので、明け渡し要求には応じられない旨ご了解ください。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 拒絶意思の表明と共に、代替店舗の提供など、話し合いに応じるための条件があればそれを書くことも考えられます。積極的に提案することで相手が応じたり、後日こちらが誠意をもって対応していたことの証拠の一つにもなるからです。
  2. 一般的に、拒絶の意思を明確に伝えることが重要な場合、文例のようにそれを先に示して、後に理由を記した方が相手には伝わりやすいといえます。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。