監査役が取締役の違法行為の差止めを請求する(内容証明郵便の書き方と文例)

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監査役が取締役の違法行為の差止めを請求する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

会社法385条は、一定の場合に、監査役が取締役の違法行為等の差止めを請求できるものと規定しています。文例は、そのような監査役による取締役の行為の差止請求を行う書面です。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

通知書

貴殿は、平成○年8月10日の当社取締役会により代表取締役に選任されました。そして、貴殿は株式会社○○○○に対して2億円の融資をしようとしています。しかし、株式会社○○○○の業績は悪化の一途をたどっており、上記融資が回収不能になることは明白です。
よって、監査役である私は、会社法385条1項により、貴殿に対して上記融資をやめるよう請求いたします。

平成○年○月○日

東京都調布市○○町1-1
○○○○株式会社
監査役 ○○○○  
東京都調布市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 通知の相手方が当該株式会社の取締役(文例では代表取締役)である旨の指摘。
  2. 代表取締役が会社の「目的の範囲外の行為」、または「法令・定款に反する行為」を行おうとしていること。この点は、具体的事実を摘示して記載します。
  3. そのような行為がなされると、会社に著しい損害が生じるおそれ(可能性)の記載。
  4. 監査役による差止請求である点を明記すること。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。