無断転貸を理由に契約を解除する(内容証明郵便の書き方と文例)

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無断転貸を理由に契約を解除する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

賃借権の無断譲渡や無断転貸は、民法上も契約の解除事由となっており、必ずしも契約上、特約で明記していなくても解除ができます。譲渡や転貸の事実が判明した後も放置していると、暗黙の了解かあったなどと抗弁(反論)されるおそれもあるので、早めにその制止や解除通知をすることが望ましいといえます。文例はこのうち、解除を通知するものです。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

賃貸借契約解除の通知

私と貴殿との間で、平成○年11月20日に締結した土地賃貸借契約に基づき、私は下記の土地を賃貸していますが、貴殿は右土地を全くの第三者である○○○○氏に転貸しております。私は、○○○○氏への転貸を承諾していないため、転貸しないよう貴殿に再三要求しましたが応じていただけませんでした。
よって、本書面をもって上記賃貸借契約を解除することを通知します。

所在 東京都○○区○○3丁目
地番 2番
地目 宅地
地積 60㎡

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 民法上は、賃借物の無断転貸は契約解除事由となっていますが、判例によると、その転貸が賃貸人の信頼をうらぎるような(背信的な)転貸であることが必要です。通知において、わざわざ背信的な転貸であると明記の必要はありませんが、十分な調査を行った上で発信すべきといえるでしょう。
  2. 転貸・譲渡を認める場合の賃貸人の承諾は、賃借人にでなく転貸人・賃借権の譲受入に対して承諾しても有効です。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。