負担付遺贈を受けた者に負担義務を履行するように請求する(内容証明郵便の書き方と文例)

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負担付遺贈を受けた者に負担義務を履行するように請求する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

文例の事案の遺言は、「土地家屋を相続させるが、母の面倒を看るように」というところでしょうか。このように一定の法律上の義務を課すことを条件とした遺贈があったにも関わらず、その義務を果たさない者への催告書の文例です。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

負担付遺贈の義務履行の催告書

平成○年○月10日、私達の父太郎の死亡により開始した相続において、あなたは、現在の自宅および土地を負担付遺贈により取得しました。上記負担付遺贈は、あなたが母花子を自宅に引き取って面倒を見ることが遺贈の条件となっています。しかし、未だ母は私のもとにおり、あなたは引き取りにきていません。
つきましては、本書面到着から1か月以内に上記遺贈の負担義務を履行するよう催告いたします。万一履行されない場合には、家庭裁判所に遺贈の取り消しを請求しますので、ご了承ください。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 文例は、相続人の一人から差し出されたものですが、遺言執行者から出されることも想定されます。このように、相当の期間を定めて催告しても履行されない場合には、家庭裁判所に遺言の取り消しを請求することも可能です。最後にそのことを示してその義務の履行を促しています。
  2. 文例の「面倒を見る」のような「負担」の場合は、義務を履行していないことに関して、身内ならではの感情論も交錯して、見解が相違することも考えられます。遺言執行者がなく、他の相続人から差し出す場合は、とくに、冷静に事実を記載して催告するように注意しましょう。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。