借地人からの契約更新請求を地主が拒絶する(内容証明郵便の書き方と文例)

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借地人からの契約更新請求を地主が拒絶する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

文例は、前例のように借地人から借地契約の更新請求があった場合に、賃貸人が拒否する場合の書面です。そのようなときには、賃貸人が借地人からの更新請求に対して「遅滞なく」「異議」を述べないと、従前の契約と同一内容の借地契約が更新されたことになってしまいます(借地借家法5条1項)。さらに、賃貸人が異議を述べるには、「正当事由」が必要とされます(借地借家法6条)。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

更新拒絶通知書

平成○年10月20日付内容証明郵便にて、貴殿より、本件土地に関する借地契約の更新請求がありましたが、以下のとおり回答いたします。

1.更新の諾否
契約の更新は拒絶いたします。
2.正当事由の存在
①貴殿は、平成○年9月10日付内容証明郵便にて、本
契約を更新するつもりはない旨の意思表示をしているこ
と。
②①の結果、私は既に、次の本件土地の契約予定者と協
議にはいっていること。
③貴殿は、突然①の意思表示を覆したこと。
以上により、正当事由が存在すると認められます。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 次の事項を記載する必要があります。
  2. 更新請求に対する「拒絶」の意思表示:これが、借地借家法6条に規定される「異議」のことです。賃貸人として、契約更新の意思がないことを明らかにします。
  3. 「正当事由」の存在:借地借家法6条における正当事由は、賃貸人が更新を拒絶するのを当然だと思わせるような事情を意味します。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。