式譲渡制限新設に反対する株主が会社に株式買取を請求する(内容証明郵便の書き方と文例)

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株式譲渡制限新設に反対する株主が会社に株式買取を請求する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

株式の譲渡は、原則として、自由です(会社法127条)。しかし、株式会社は、設立後であっても、定款を変更することによって、株式の譲渡に会社の承認を要する旨を定めることができます(会社法107条1項1号)。ところが、そのような定款変更は、既存の株主の株式譲渡の自由を制限することになります。よって、会社法は、株式譲渡制限を新設する定款変更に際し、反対株主には、その所有する株式の買取請求権を行使することを認めました(会社法116条1項1号)。文例は、そのための書面です。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

株式買取請求書

私は、貴社発行の普通株式100株を所有する株主です。貴社は、平成○年8月20日に開催された第18回定時株主総会において、「譲渡による株式の取得について当該株式会社の承認を要する」旨の議決をしました。
よって、反対株主である私は、会社法116条1項1号に基づき、所有する株式全てを公正な価格で買い取るよう貴社に請求いたします。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
山田花子 
埼玉県さいたま市○○町1-1
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 具体的な記載事項は、以下のとおりです。
  2. 通知人が当該株式会社の株主であること
  3. 株主総会で、新たに株式譲渡制限規定を定款に設ける旨の決議があったこと
  4. 通知人は、株主総会の前に上記の事項につき反対の通知を出し、かつ、総会でも反対したこと。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。