土地売買契約書【無料の雛形・書式・テンプレート】
土地に借地権の制限が付着していることを前提に、賃貸人たる地位の承継を伴う土地の売買契約の書式です。土地所有権移転により買主は土地の賃貸人たる地位を承継することになります。
土地売買契約書のサンプル(見本)
土地売買契約書
○○株式会社(以下「甲」という)および△△△△(以下「乙」という)は、次のとおり土地の売買契約を締結した。
第1条(売買契約の成立) 甲は、乙に対し、下記の土地(以下「本件土地」という)を、登記面積により、現状のまま借地権の制限あるものとして売り渡し、乙は実測面積の増減および借地権の内容につき一切甲に対して異議を申し立てないことを約してこれを買い受ける。
記
- 所在 東京都○○区○○町○丁目
- 地番 ○○番○○
- 地目 宅地
- 地積 ○○・○○平方メートル
第2条(売買代金) 売買代金は、1平方メートル当たり金○○万円として登記簿上の面積に従い算定し、総額金○○○○万円とする。
第3条(代金の支払) 乙は、甲に対して、本契約成立と同時に内金金○○○万円を、また平成○年○月○日、甲から本件土地の所有権移転 登記申請の受理証明書の交付を受けるのと引き換えに残金金○○○○万円を支払う。
2 甲は、乙に対し、平成○年○月○日、○○法務局○○出張所に対し本件土地の所有権移転登記申請をするとともに○○法務局同出張所から交付された受理証明書を、乙より前項の代金残額金○○○○万円の支払を受けるのと引き換えに交付する。
第4条(借地権の内容) 本件土地に付着する借地権は次のとおりの内容であることを確認する。
- 借地人
- ○○○○(以下「丙」という)
- 地代
- 1か月金○○万円
- 地代の支払方法
- 毎月末日限り、翌月分を地主方に持参または地主の指定する銀行口座に送金して支払う
- 目的
- 普通建物所有
- 期間
- 平成○年○月○日から平成○年○月○日までの30年
- 敷金
- ○○○万円
- 権利金
- ○○○万円
- 特約
- 借地権の譲渡及び転貸の禁止、無断増改築の禁止
2 甲は、乙に対し、本契約成立と同時に、借地人丙との間の借地契約に関する賃貸借契約書を引き渡す。
第5条(賃貸人たる地位の承継) 乙は、甲より前条の土地賃貸借に関する賃貸人たる地位を承継する。ただし、本契約の成立の時点ですでに履行期が到来した地代債権はこの限りでない。
2 乙は、前項の賃貸人たる地位の承継に伴い、甲が借地人丙に対して負担する敷金金○○○万円の返還債務を承継する。
第6条(地代の取得、公租公課の負担) 借地人丙に対する地代債権は第3条第2項の所有権移転登記の日を基準とし、同日までの地代は日割計算の上、甲が取得し、同翌日以後の地代は乙がこれを取得する。
2 本件土地の公租公課は、第3条第2項の所有権移転登記の日を基準とし、同日までの部分は甲がこれを負担し、同翌日以後の部分は乙がこれを負担する。
第7条(合意管轄) 甲乙は、本契約に関する紛争については、甲の住所地を管轄する裁判所を第一審の管轄裁判所とすることに合意する。
第8条(準則) この契約書に定めのない事項は、民法の諸規定および慣習に従うものとする。
平成○年○月○日
東京都○○区○○町○丁目○番○号
甲 ○○株式会社
代表取締役 ○○○○ 印
東京都○○区○○町○丁目○番○号
乙 △△株式会社
代表取締役 △△△△ 印
借地権の価格
借地権の価格は土地の価額の6~8割程度、底地価格は2~4割程度なのが普通です。
借地権の制限
土地の買主にとって、その目的となる不動産がいかなる借地権によって制限されるかは、重大な利害を有する事項です。本書式第4条のように、その内容を明示するとよいでしょう。