契約に定めのある解除権を行使して契約を解除する(内容証明郵便の書き方と文例)

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契約に定めのある解除権を行使して契約を解除する【内容証明書の雛形・書式・テンプレート】

賃貸借契約では、解約について特約が用意されていることがほとんどです。契約書などで解約の諸条件を十分に確認した上で、文例のような通知を出すのは不可欠です。法律による解除・解約ではなく、契約(特約)に基づいて解約するので、できる限り契約書の「第○条」まで記載し、このことを明確にするべきです。契約内容によっては、明け渡し条件等が異なってくることも考えられます。

(内容証明書のテンプレート・雛形)
この内容証明郵便の文例は横26字以内・縦20行以内の書式で書いています。

 

賃貸借契約解除の通知

私と貴殿の間で平成○年3月1日に締結した賃貸借契約に基づき、私は貴殿より業務用トラック4台を賃借していますが、本契約書の特約(第6条2項)により、期間満了前ではありますが、この契約を解約させていただきますことを通知いたします。右特約によれば、本書到達から3か月後に契約は終了となりますので、その日までに当該物件を返却する予定です。
なお、返却の際には同契約書(8条3項)により保証金の返還と同時履行になりますのでその旨よろしくお願い致します。

平成○○年○○月○○日

東京都調布市○○町1-1
鈴木次郎 
埼玉県さいたま市○○町1-1
山田花子 殿

 

内容証明の書き方とポイント

  1. 文例からは、契約期間中途での自己都合による解約の事例と考えられるので、全体としては攻撃的、断定的ではなく、ていねいな文体の方がよいでしょう。
  2. 文例の最後は、相手方の立場に立ち、保証金の準備についても間接的にうながしています。他方、契約書のどの条項に該当し、それを根拠にして解約する、という部分だけは、明確に記載することが重要です。

用紙が2枚以上になります

  1. この文例は横26字以内・縦20行以内の書式で内容証明書いています。
  2. 縦20行を超える場合は、用紙が2枚以上になります。