会社経営委任契約書の書き方〔雛形と例文〕

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会社経営委任契約書【無料の雛形・書式・テンプレート】

会社経営委任契約書のサンプル(見本)

会社経営委任契約書

  ○○○○(以下「甲」という)と△△△△(以下[乙]という)は会社経営の委任について次のとおり合意する。

第1条(目的) 甲は、自己がその株式の○○パーセントを所有する○○商事株式会社(以下「丙」という)の再建のため、次条以下に定める方法により会社の経営を乙に委託し、乙はこれを受諾する。

第2条(役員の改選) 甲は、本契約締結後すみやかに丙の現取締役全員を辞任させまたは解任する手続きをとった上、新たに甲、乙、および乙が指名する者○名を取締役に選任し、かつ、乙を代表取締役に選任するものとする。

第3条(暫定措置) 前条の役員選任手続が完了するまでの間、甲は、乙を丙の会社顧問とし、会社経営に関する一切の行為につき、乙にその指示を求め、乙の指示に従う。

第4条(甲の協力) 甲は、下記の事項を除いて、その有する議決権についてすべて乙の指示に従って行使するとともに甲の親族または第三者が有する議決権についても乙の意向に沿って行使されるよう努力し、もって乙が立案した会社再建計画が、そのまま株主総会で可決・承認されるように協力するものとする。

  • ① ○○パーセントを超える幅での減資
  • ② 会社の解散
  • ③ 合併
  • ④ 全部または重要な営業の譲渡
  • ⑤ 破産または特別清算の申立
  • ⑥ その他前各別こ準ずる事項

第5条(報酬) 甲は、乙に対し、第2条に従って乙が代表取締役に選任される前においては、毎月金○○○○円を委託報酬として丙から支払わせまたは甲が支払い、乙が代表取締役に選任された後においては、乙が役員報酬として受領する額がこれに満たない場合のみその差額を支払うものとする。

第6条(契約期間) この契約の有効期間は、本契約締結の日から2年間とする。

  上記契約成立の証として、本契約書を2通作成し、甲乙は、各1通を保有する。

平成○年○月○日

東京都○○区○○町○丁目○番○号

甲 ○○株式会社

代表取締役 ○○○○ 印

東京都○○区○○町○丁目○番○号

乙 △△株式会社

代表取締役 △△△△ 印

ポイント1

この会社経営委任契約書は、丙会社の大株主甲が、丙社の再建のために他人乙に丙の経営を委任するものです。この委任は、あくまでも株主甲個人がするものですから、丙社や他の株主はこの覚書による拘束を受けません。

ポイント2

委任契約は原則として当事者がいつでも解約することができます。ただし、解約は相手方に不利のない時期になす必要がありますし、期限の定めのある有償委任を委任者が解約する場合は、委任期間満了までの報酬を受任者に賠償する必要があります。